地鎮祭って?②

2023/12/14 お役立ち情報

地鎮祭って?②

前回は、地鎮祭の基本的なことや必要なものについて確認しました。

今回は、地鎮祭の一般的な流れを説明します。普段聞きなれない難しい用語がでてきますので、読み方も含めて説明していきます。

これはとある神社の式次第です。

 

一同着席、神職着席 地鎮祭に出席した全員が着席します。

修祓(しゅばつ) 参列者とお供え物を祓い清めます。

降神之儀(こうしんのぎ) その土地の神様・氏神様を迎えます。

献饌(けんせん) 神様に祭壇のお供え物を食べていただきます。

祝詞奏上(のりとそうじょう) 工事の安全と家の繁盛を祈る旨の言葉を奏上します。

切麻散米(きりぬささんまい) 土地の四隅に対して紙吹雪(紙や麻を細かく切ったもの)と米、塩を混ぜたものを撒きます。

地鎮の儀 施主と施工者が神様に着工を告げます。設計者と施主、施工者が次の順番で所作を行っていきます。

「刈初の儀(かりぞめのぎ)」設計者が盛砂の草をつかんで忌鎌(いみかま)で刈る動作をします。

「穿初の儀(うがちぞめのぎ)」施主が盛砂に忌鋤(いみすき)を入れ、崩していきます。

「堀初の儀(ほりぞめのぎ)」施工者が忌鍬(いみくわ)で盛砂を均していきます。

すべて「えい、えい、えい」と声を出して所作を行います。

玉串奉奠(たまぐしほうてん) 玉串(榊に紙垂をつけたもの)を時計回りに回しながら、神前に向けてお供えし、二拝・二拍手・一拝を行います。

撤饌(てっせん) 酒と水の蓋を閉じ、お供え物を下げます。

昇神の儀(しょうしんのぎ)神様をお送りします。

神職退下、一同退下 その前に直会(なおらい)といって供え物のお神酒をいただく場合があります。

 

地域や建築会社によっても内容が違うことがありますので、あくまで一般的な流れをご紹介しました。一生に一度のマイホーム、地鎮祭を経験することもそう何度もあるわけではないかと思います。神聖な気持ちで土地や工事の安全を祈るのも良いのではないでしょうか。